この声で、キミに「好き」と伝えたい。

コンクールまで、残り1週間。

ここで、あたしの身に異変が起こる。


「あれ…。なにこれ……」


学校の夏期講習のレッスンに行く前に、朝のママのレッスンを受けていると、急にポロポロと涙が溢れてきた。


べつに悲しいわけでもないのに、なぜだか涙が止まらない。


「どうしたの、千歌っ!なに泣いてなんかいるの!?」

「…ごめんなさい、ママ。あたしもよくわからないんだけどっ…」