この声で、キミに「好き」と伝えたい。

これが、豹くんという“総長”の包容力なのだろうか。


「千歌の実力は知ってるよ。だけど、優勝するかしないかじゃなくて、千歌が千歌らしく気持ちよく歌ってくれるかどうかじゃないかな」


豹くんの言葉に、2人も納得したような顔を見せる。

だけど、当の本人である豹くんは、なぜかばつが悪そうにペロッと舌を出してこちらを向いた。


「なんか俺…、偉そうだったよな。千歌のこと、なんにもわかってないくせに」