この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「千歌、リサから聞いたよ。もうすぐ大事なコンクールがあるんだって?」


そんな豹くんの声が聞こえて、あたしは驚いて振り返る。


ちょうど豹くんのことを考えていたから、びっくりしてしまった。


「…うん。絶対に優勝しなくちゃいけないコンクールで…」


そう言うあたしの頬に、豹くんが徐ろに手を伸ばす。

そして、豹くんの指が目元に触れたかと思ったら、なにかを払った。