この声で、キミに「好き」と伝えたい。

驚いて顔を上げると、それは豹くんだった。


あたしの右手が奏でる音楽に合わせるように、豹くんの左手が鍵盤を滑る。


2人で、1つの曲を弾いている…。


ずっと1人でこなしてきたあたしにとっては、それが楽しくて楽しくて、右手が勝手に踊っている。

まるで、豹くんの左手をダンスに誘っているかのように。


ふと横に目を向けると、姿見にピアノを弾く豹くんの姿が映っていた。