この声で、キミに「好き」と伝えたい。

そう。

彼らは、豹くんのお友達。


いや。

豹くんの家族なのだ。



ここは、繁華街の隅にある地上3階建てのビルの地下1階。

外の階段から下りてきてドアを開けると、あたしにとっては異空間に思えるこの場所にたどり着く。


むき出しの豆電球が天井からいくつかぶら下がり、中央にはL字型の黒の長ソファ。

そこにあるガラスのテーブルには、トランプやチェスの駒が散らばっている。