アイツの溺愛には敵わない


「はーちゃん、おはよ」


ドアを開けると、そこに立っていたのは穏やかな笑顔の颯己。


早く会いたいと思っていただけに、驚きよりも先に笑みが零れてしまった。


「おはよう、颯己」


「調子はどう?」


「ぐっすり眠ったから今日は元気いっぱいだよ!」


「そっか、良かった」


ホッとした表情を浮かべた颯己は、私の頭を撫でる。


なんだか心がくすぐったいような温かい気持ちに包まれた。


「颯己くん、おはよう。今日は早いのね」


「おはようございます。4時頃に目が覚めたらそのまま眠れなくなってしまって…。自分の家で寝るのが久々なせいかもしれないです」


「リフォームしたから以前と比べると内装がガラリと変わったものね。環境が変わると眠れなかったりするし」


「はい。でも直ぐに慣れると思うので大丈夫です」


朝は動作も会話もゆったりな颯己が、お母さんと爽やかな声でハキハキ喋ってる。


なんだか別人みたいに感じちゃうな。


……あれ?


こんな類いの違和感、前にも感じたことがあるような気が。