彩夢が着替える為に部屋を出て行ってから だいぶ時間が経っている 「遅いな」 テーブルに頬杖をつき、扉を見たまま溢れた言葉 「本当ね…私、見てくるわね」 御袋(おふくろ)が俺の言葉を拾うと部屋から出て行った 暫くして首を傾げながら御袋が戻って来た 「彩夢の姿がないの…それに、バッグも持ってきたドレスも。化粧室かしら?」 ドレスを持ってトイレだと? 何かあったと悟った俺は、御袋を押し退けフロントへと向かう