激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 パステルカラーのモフモフの、モフモフによる、モッフモフの饗宴じゃ――!
 フレディの視線がチクチクと突き刺さってこようとも、そんなのは関係ない。念願のパステルモフモフに埋もれれば、心も理性も漏れなく宇宙に吹き飛んだ。
 宇宙遊泳からの帰還予定は、当分未定だ――。


 モッフモフの饗宴に狂喜乱舞した翌朝。モーリダ領は、まだまだ「戦争? なにそれおいしいの?」的な、のんびりとした空気が流れていた。
 むふふふふ~♪ 寝ても覚めてもモフモフ、超サイコー。
「フローラ、起きている? ユルグさんがあなたを訪ねてきてくださっているわ。玄関で待ってもらっているから、はやくいらっしゃい」
 え!? ユルグさんが? 起き抜けのまま、スカーレットをモフり倒して遊んでいたら、階下からママに声を掛けられた。
「はーい! すぐ行きまーす!」
 魅惑のモフモフに後ろ髪を引かれつつ、ユルグさんを待たせてはいけないと、ネグリジェを翻して子供部屋を飛び出した。
《なになに? 面白そうだから、あたしも行くー!》