フレディの忠告に答える騎士たちの表情が、朝とは違う引き締まったものに変わっていた。
やはりこういうのは耳で聞くより、実際に目で見た方が効果は大きい。
「あ! 待って待って~。私、軟膏を持ってるよー!」
ポケットに突っ込んだままの軟膏の存在に思い至った私は、慌ててフレディとユルグさんの背中を追った。
ところがだ、私の親切心がまさか、フレンドラさんの尾っぽアタックから生還したユルグさんを冥土の淵へと突き落とした。
「あぎゃぁぁああぁああ――っ!!」
雄叫びをあげながらもんどりうつユルグさんを前に、はたと気づいて青くなる。
「これは一体なにごとだ!?」
「……そうだった。すっかり忘れてたけど私の軟膏、人間に使うとヤバイんだった」
「っ、君はなんでそういう大事なことを忘れるんだ! とにかく薬を拭き取らねば!」
慌ててフレディと共に塗布した軟膏を拭い、ママの軟膏をこれでもかと上塗りした。
「ユルグさん、ごめんね?」
必死に詫びるも、白目を剥いたユルグさんは答えてはくれなかった。
……ありゃ。
やはりこういうのは耳で聞くより、実際に目で見た方が効果は大きい。
「あ! 待って待って~。私、軟膏を持ってるよー!」
ポケットに突っ込んだままの軟膏の存在に思い至った私は、慌ててフレディとユルグさんの背中を追った。
ところがだ、私の親切心がまさか、フレンドラさんの尾っぽアタックから生還したユルグさんを冥土の淵へと突き落とした。
「あぎゃぁぁああぁああ――っ!!」
雄叫びをあげながらもんどりうつユルグさんを前に、はたと気づいて青くなる。
「これは一体なにごとだ!?」
「……そうだった。すっかり忘れてたけど私の軟膏、人間に使うとヤバイんだった」
「っ、君はなんでそういう大事なことを忘れるんだ! とにかく薬を拭き取らねば!」
慌ててフレディと共に塗布した軟膏を拭い、ママの軟膏をこれでもかと上塗りした。
「ユルグさん、ごめんね?」
必死に詫びるも、白目を剥いたユルグさんは答えてはくれなかった。
……ありゃ。



