目が合うと、神様一年生は課長に対峙していた時とは別人みたいに堂々とした態度で見据え、私が横たわる寝台へと歩み寄った。
「なんだ、起きていたんだ。顔色はいいようだけど、気分はどう? まぁ、顔色とは言っても、その体は現実世界で死んじゃったから、既に実体を伴ってはいないんだけどね。要は、幻影みたいなものかな」
「っ! 気分がいいわけがないじゃない! ……さっきの話も、聞いてたわよ! 要するに、あなたのミスで私が死んじゃったって、そういうこと!?」
 神様一年生の無神経な言葉に、怒りが湧き上がった。
 憤慨した勢いのまま、神様一年生に身を乗り出して詰めよれば、彼は心外だとでも言うように、不満げに眉間に皺を寄せた。