激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 子供部屋に飛び込むと、スカーレットの懐にボッフンとダイブする。
《なんだかおかんむりね? 一体どうしたの?》
「……かくかくしかじかでフレディ……騎士団長が、こんなことを言ったのよ」
 私は掻いつまんで、先ほどフレディから聞かされた内容を伝えた。
《あら! いいじゃない~!》
「え?」
《あたし、野蛮なモッツァー皇国皇帝大っ嫌い。だけどあたし、神獣でしょう? 個竜的に攻撃するわけにいかなくて、ずーっとはらわた煮えくりかえってたの。だけど、背中に部隊を乗せるだけなら、話は別よ! 仲間を集めるから、どんどんヤっちゃうといいわ!》
 ……なんと。
《たしかに、それもいいかもしれないな。ここ最近の彼らの行動は、少々目に余る。モッツァー皇国には、ここいらで少しお灸を据えてやった方がいい》
 さらに驚くべきことに、最後の良心かと思えたフレンドラさんまでもが、スカーレットの援護に回る。
《やんっ。フレンドラってば、話がわかる~! あたし、フレンドラのそういうところ、好きよ?》