《おや! これはこれは。私としたことが、ご挨拶もしませんで申し訳ないことをしました。改めまして、私はスカーレットの王配のフレンドラと申します。この度は妻が大変ご迷惑をおかけしてしまったようで》
私の呟きを聞きつけて、フレンドラさんは初めて私の存在に思い至ったようだった。スカーレットからスッと前足を引くと、私に向かって優雅な所作で腰を折る。
その途中で、チョコレートファウンテンをはじめ、空っぽのティースタンドやティーセットが並ぶテーブルをチラリと見て、恐縮した様子でさらに頭を低くした。
「い、いえ! 迷惑だなんてとんでもない。私が奥様を誘って、引き止めてしまったんです。心配させてしまったようで、すみませんでした」
口にしながら、「奥様」という単語に、猛烈な違和感を覚えた。
《やだやだ、フレンドラもフローラも固いんだから~》
《まったく、君はのんきなものだ。まぁいいスカーレット、城に帰ろう。爺やが首を長くして待っている。それではフローラさん、世話になりました》
私の呟きを聞きつけて、フレンドラさんは初めて私の存在に思い至ったようだった。スカーレットからスッと前足を引くと、私に向かって優雅な所作で腰を折る。
その途中で、チョコレートファウンテンをはじめ、空っぽのティースタンドやティーセットが並ぶテーブルをチラリと見て、恐縮した様子でさらに頭を低くした。
「い、いえ! 迷惑だなんてとんでもない。私が奥様を誘って、引き止めてしまったんです。心配させてしまったようで、すみませんでした」
口にしながら、「奥様」という単語に、猛烈な違和感を覚えた。
《やだやだ、フレンドラもフローラも固いんだから~》
《まったく、君はのんきなものだ。まぁいいスカーレット、城に帰ろう。爺やが首を長くして待っている。それではフローラさん、世話になりました》



