《やんっ、尾っぽを握っちゃいやぁ》
「あ、ごめんごめん」
慌てて手を緩め、優しくなでこなでこ……へへっ、やらけぇな。
「ええっと、それで今の『太らない』ってどういうこと?」
《だってあたし、食べ物から栄養を取っているわけじゃないもの。食べたものは、ごっくんってした瞬間、どっかいっちゃう。でもね、おいしいのは、ちゃーんとわかる! だからあたし、おいしいものだーい好きよ!》
……マ、マジか。神獣、スゲェ――!
聞かされて、目からウロコが落っこちた。だけどそうすると、ここで疑問がひとつ。
その、でっぱった腹はナニ……? もちろん声には出さなかったが、視線がチラリと腹にいく。次の瞬間、スカーレットがブワッと目から涙を迸らせた。
《っ! フローラのばかぁ~! どうせあたしは幼児体形よぉ! だけどフローラだって、あたしと似たり寄ったりのでっぱったお腹して、しかもまだ蒙古斑だって残ってるじゃない~!》
たしかに! ……だけどなぜ、スカーレットが私の尻の事情を知っている?
「あ、ごめんごめん」
慌てて手を緩め、優しくなでこなでこ……へへっ、やらけぇな。
「ええっと、それで今の『太らない』ってどういうこと?」
《だってあたし、食べ物から栄養を取っているわけじゃないもの。食べたものは、ごっくんってした瞬間、どっかいっちゃう。でもね、おいしいのは、ちゃーんとわかる! だからあたし、おいしいものだーい好きよ!》
……マ、マジか。神獣、スゲェ――!
聞かされて、目からウロコが落っこちた。だけどそうすると、ここで疑問がひとつ。
その、でっぱった腹はナニ……? もちろん声には出さなかったが、視線がチラリと腹にいく。次の瞬間、スカーレットがブワッと目から涙を迸らせた。
《っ! フローラのばかぁ~! どうせあたしは幼児体形よぉ! だけどフローラだって、あたしと似たり寄ったりのでっぱったお腹して、しかもまだ蒙古斑だって残ってるじゃない~!》
たしかに! ……だけどなぜ、スカーレットが私の尻の事情を知っている?



