この段になると、彼の美貌に目が慣れたのか、動悸息切れはすっかり静まっていた。
私だって女の子。綺麗な物や可愛い物は大好きだ。だけど私は、それらより、もっともっとモフモフが大、大、大好きだ。
そう、それこそ転生の条件に希望するほどに――!
「それじゃママ、お茶が入ったら声を掛けてね。……あ! そうだパパ、私、チョコレートファウンテンがしたいの! パパなら専用のセット、買ってくれるよね?」
今となっては美貌の騎士団長も、隣国からの侵略も、どうでもよかった。私は早くスカーレットをモフモフしたくて堪らなかった。
しかし、途中ではたと思い出して、パパにキラキラの目でチョコレートファウンテンのセットをおねだりするのは忘れない。
「あ、あぁ。さっそく注文しよう」
「やった、パパ大好き! 私、スカーレットと中庭にいるね~!」
「きゅ~(パパさん素敵~)」
おねだりが成功した私たちは、用は済んだとばかりに、くるりと居間に背中を向けて中庭に戻っていった。
私だって女の子。綺麗な物や可愛い物は大好きだ。だけど私は、それらより、もっともっとモフモフが大、大、大好きだ。
そう、それこそ転生の条件に希望するほどに――!
「それじゃママ、お茶が入ったら声を掛けてね。……あ! そうだパパ、私、チョコレートファウンテンがしたいの! パパなら専用のセット、買ってくれるよね?」
今となっては美貌の騎士団長も、隣国からの侵略も、どうでもよかった。私は早くスカーレットをモフモフしたくて堪らなかった。
しかし、途中ではたと思い出して、パパにキラキラの目でチョコレートファウンテンのセットをおねだりするのは忘れない。
「あ、あぁ。さっそく注文しよう」
「やった、パパ大好き! 私、スカーレットと中庭にいるね~!」
「きゅ~(パパさん素敵~)」
おねだりが成功した私たちは、用は済んだとばかりに、くるりと居間に背中を向けて中庭に戻っていった。



