「ああ、そうだ。フローラも隣国モッツァー皇国が皇帝の代替わり以降、我が国への侵略を目論んでいるのは知っているな。それがいよいよ、現実味を帯びてきたんだ。今日から数日間、ここで張り込んで、モッツァー皇国の動きを探る」
……はぁあぁあぁ~。戦争、超迷惑ー!
私はゆったりのんびり心ゆくまでモフモフするんだから、その邪魔だけはしないでよね!
こんなふうに、私が声を大にしては言えない自分本位な欲求でプンプンしていれば、大きな手が伸びてきて、ワシャワシャと頭を撫でられた。
えっ?
「大丈夫だ、俺たち騎士がモッツァー皇国の侵略など絶対に許さない。だから、怯えなくていい」
私は別に、怯えていたわけではないのだが、どうやら沈黙を戦争への怯えと勘違いされてしまったらしかった。
……まぁ、いっか。
「騎士団のみんなに任せておけば安心ね。それにモッツァー皇国の動きを逐一把握するには、隣接領のうちが一番勝手がいいね。それじゃあフレデリック様、頑張って!」
……はぁあぁあぁ~。戦争、超迷惑ー!
私はゆったりのんびり心ゆくまでモフモフするんだから、その邪魔だけはしないでよね!
こんなふうに、私が声を大にしては言えない自分本位な欲求でプンプンしていれば、大きな手が伸びてきて、ワシャワシャと頭を撫でられた。
えっ?
「大丈夫だ、俺たち騎士がモッツァー皇国の侵略など絶対に許さない。だから、怯えなくていい」
私は別に、怯えていたわけではないのだが、どうやら沈黙を戦争への怯えと勘違いされてしまったらしかった。
……まぁ、いっか。
「騎士団のみんなに任せておけば安心ね。それにモッツァー皇国の動きを逐一把握するには、隣接領のうちが一番勝手がいいね。それじゃあフレデリック様、頑張って!」



