私が目を逸らせずに食い入るように見つめていると、同じく私を見つめていた男性が引き結んだ唇を綻ばせ、白い歯をこぼす。
っ! その瞬間、驚きに息をのんだ。頬に一気に熱が集まるのも自覚した。
だって、男性は触れれば切れそうな研ぎ澄まされた美貌で、一見すれば近寄りがたく、どちらかと言えば冷たくも感じられた。だけど、それが笑うと一変した――!
細くなり、少し下がった緑の目。目尻に小さく寄った皺。どれもこれもが、一気に人好きのする親しみやすい印象になったのだ。
とにかく、男性の猛烈なギャップは、私を動悸息切れに追い込むに、十分な破壊力を発揮したのだ。
「フローラ、こちらはフレデリック様だ。実は、フレデリック様は……ええっと」
私が胸を押さえ、はぁはぁふぅふぅと、油断すれば荒くなりそうな呼吸を必死で落ち着けていれば、パパが隣の男性……フレデリック様を示しながら口にした。
ところが、彼の紹介を進めるパパの歯切れは、物凄く悪い。
すると、フレデリック様がスックとソファを立ち上がり、トンッとパパの肩を叩いた。
っ! その瞬間、驚きに息をのんだ。頬に一気に熱が集まるのも自覚した。
だって、男性は触れれば切れそうな研ぎ澄まされた美貌で、一見すれば近寄りがたく、どちらかと言えば冷たくも感じられた。だけど、それが笑うと一変した――!
細くなり、少し下がった緑の目。目尻に小さく寄った皺。どれもこれもが、一気に人好きのする親しみやすい印象になったのだ。
とにかく、男性の猛烈なギャップは、私を動悸息切れに追い込むに、十分な破壊力を発揮したのだ。
「フローラ、こちらはフレデリック様だ。実は、フレデリック様は……ええっと」
私が胸を押さえ、はぁはぁふぅふぅと、油断すれば荒くなりそうな呼吸を必死で落ち着けていれば、パパが隣の男性……フレデリック様を示しながら口にした。
ところが、彼の紹介を進めるパパの歯切れは、物凄く悪い。
すると、フレデリック様がスックとソファを立ち上がり、トンッとパパの肩を叩いた。



