激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 ……事はもう、薬どうこうのレベルじゃない。これは十中八九『最強激カワのモフモフが、私にだけ懐いて、心ゆくまでモフり放題。寝ても覚めても、モッフモフ。しかも、モフモフと意思疎通だってできちゃって、親友になれちゃうレベル』の『モフモフにモテモテになれちゃうスキル』が発現している――!
《ねぇ、名前を教えて? あたしはスカーレット、竜の女王よ》
 ここで、さらなる衝撃が私を襲う。まさか、目の前のベビーピンクのモフモフが、竜の頂点に君臨する女王様という事実に慄く。
「私はフローラよ。よろしくねスカーレット」
《うん、よろしくフローラ! ちなみにね、あたしは数多いる竜の中で、いっちばん強いのよ。だから、フローラが困った時には、きっと力になれるわ》
「それは、すっごく心強いわ……って、あれ? そんな『いっちばん強い女王様』が、どうしてお縄になっちゃうなんて事態に……?」
 ふいに思い至り、私がポロリとこぼせば、なぜかスカーレットが大仰なほどビクリと肩を跳ねさせて、ツツツッと目線を逸らす。
 ん?