「あ、ありがとう。だけど、なんで急に言葉が……?」
何食わぬ顔で鼻血を拭って隠蔽し、うっとりと魅惑のモフモフに問う。
《うーんとね、たぶんだけど、これを食べたからだと思うわ》
ベビーピンクのモフモフはそう言って、カプッとハンカチを銜えると、私にクイッと差し出した。
「え? クッキー?」
受け取ったハンカチは、クッキーかすのひとつもついてはおらず、さらに全体的にしっとりと湿っていた。
こ、これは――!
どうやら手だけでなく、漏れなくハンカチもペロペロしたらしかった。……やだ、クッキーの欠けらを求め、ハンカチをペロペロしちゃうモフモフ……っ! どんだけ可愛いの――!!
《これを食べた瞬間、おいしいのはもちろん、喉もとがふわーって温かくなったわ。だけど、温かいのは喉だけじゃないの。あなたが触れたところが全部、ぽかぽかに温かい。首のヒリヒリだって、あっという間になくなった》
言われて目線を向ければ――。
「……うそ」
何食わぬ顔で鼻血を拭って隠蔽し、うっとりと魅惑のモフモフに問う。
《うーんとね、たぶんだけど、これを食べたからだと思うわ》
ベビーピンクのモフモフはそう言って、カプッとハンカチを銜えると、私にクイッと差し出した。
「え? クッキー?」
受け取ったハンカチは、クッキーかすのひとつもついてはおらず、さらに全体的にしっとりと湿っていた。
こ、これは――!
どうやら手だけでなく、漏れなくハンカチもペロペロしたらしかった。……やだ、クッキーの欠けらを求め、ハンカチをペロペロしちゃうモフモフ……っ! どんだけ可愛いの――!!
《これを食べた瞬間、おいしいのはもちろん、喉もとがふわーって温かくなったわ。だけど、温かいのは喉だけじゃないの。あなたが触れたところが全部、ぽかぽかに温かい。首のヒリヒリだって、あっという間になくなった》
言われて目線を向ければ――。
「……うそ」



