激おこ転生幼女のモフモフ無双!

「ははっ、実に面白いな」
 俺の答えに陛下は白い歯を零し、クツクツと肩を揺らす。その姿は、俺の知るこれまでの陛下とは少し違って見えた。
 平素、陛下は微笑みを浮かべていても、どこかピンと張り詰めた緊張感のようなものを纏わせていた。それが今は、ずいぶんと肩肘の力が抜けた自然体になっているように思えた。
「なぁフレディ、僕はミレーヌの十二年越しの懐妊によって考え方が変わったんだ。世の中の事象を全て人間の物差しで測ろうと考えること自体、そもそも思い上がりなのではないかと。今は、彼女の存在それ自体が奇跡。それでいいような気がしている。それに、その方が浪漫があるだろう?」
「浪漫、ですか?」
 静かに問いかけながら、陛下の口からこんな台詞が飛び出してくることに内心の驚きは隠せなかった。
「あぁ。可能性は無限なのさ。お前と彼女の上にだって、これからどんな未来が広がっていくかわからんぞ」
 陛下の唐突な物言いに虚を突かれ、パチパチと目を瞬く。陛下はそんな俺の様子にフッと意味深に微笑んだ。