王様は、私が通訳するのを粛々と待っている。
……えぇっと。
「いいってことよ、だってさ!」
僅かな逡巡の後、空気を読んで嘘こいた。なによりお土産は、馬車十台分もあれば十分すぎる。
「なんと。ドラゴン殿は物欲とは無縁。ほんとうに謙虚で神聖な存在でいらっしゃるのだな」
「きゅぁきゅぁきゅぁあ――!(い、いっ、いやぁああ! あたしの追加のゴ○ィバ――!)」
物欲まみれのスカーレットの雄叫びも、当然通訳しなかった。
私がおかんむりのスカーレットからのツンツン、クイクイ、ポフポフという再三の抗議に意地でも取り合わないでいたら、彼女は最後はフレンドラさんの懐に飛び込んでヨシヨシして慰めてもらっていた。
……うん! 結果オーライだ!
***
「それで? つまるところ彼女は何者なんだ?」
贅を尽くした料理と煌びやかなショーにはしゃぐフローラたちを眺めながら、陛下が俺に水を向けた。
「間違いなく、彼女は只人ではあり得ぬ能力を秘めています。その彼女が何者なのか……正直、自分も測りかねています」
……えぇっと。
「いいってことよ、だってさ!」
僅かな逡巡の後、空気を読んで嘘こいた。なによりお土産は、馬車十台分もあれば十分すぎる。
「なんと。ドラゴン殿は物欲とは無縁。ほんとうに謙虚で神聖な存在でいらっしゃるのだな」
「きゅぁきゅぁきゅぁあ――!(い、いっ、いやぁああ! あたしの追加のゴ○ィバ――!)」
物欲まみれのスカーレットの雄叫びも、当然通訳しなかった。
私がおかんむりのスカーレットからのツンツン、クイクイ、ポフポフという再三の抗議に意地でも取り合わないでいたら、彼女は最後はフレンドラさんの懐に飛び込んでヨシヨシして慰めてもらっていた。
……うん! 結果オーライだ!
***
「それで? つまるところ彼女は何者なんだ?」
贅を尽くした料理と煌びやかなショーにはしゃぐフローラたちを眺めながら、陛下が俺に水を向けた。
「間違いなく、彼女は只人ではあり得ぬ能力を秘めています。その彼女が何者なのか……正直、自分も測りかねています」



