「……いや、すまない。『子孫繁栄』という言葉に、少々思うところがあってな。まさか、ドラゴン殿がそのような言祝ぎをくださるとは……」
慌ててその腕に縋って問えば、王様は重たく口を開き、途中で不自然に言葉を途切れさせた。
「結婚から十二年、臣下も含め直系の王位継承を誰もが諦めていた。……それが先日、妃の懐妊がわかったのだ」
長い溜めの後にもたらされたのは、まさか、とびきり嬉しいカミングアウト。
「わぁー! おめでとう王様!」
「なんと!! 王妃様のご不在に内心で首を傾げておりましたが、そういった事情でございましたか! 王妃様におかれましてはお体を労わって過ごされますよう、どうぞお祝いと共にお伝えください!」
いつも冷静沈着なフレディの興奮振りに、どれほど国王夫妻が、そして国民皆が待ち望んだ懐妊であったかが知れる。
「ありがとう。ふたりからの祝福に妃もさぞ喜ぶことだろう。そしてフレディ、其方には随分と気を揉ませてしまったな。これからはどうか僕たちに余計な気を回してくれるな」
慌ててその腕に縋って問えば、王様は重たく口を開き、途中で不自然に言葉を途切れさせた。
「結婚から十二年、臣下も含め直系の王位継承を誰もが諦めていた。……それが先日、妃の懐妊がわかったのだ」
長い溜めの後にもたらされたのは、まさか、とびきり嬉しいカミングアウト。
「わぁー! おめでとう王様!」
「なんと!! 王妃様のご不在に内心で首を傾げておりましたが、そういった事情でございましたか! 王妃様におかれましてはお体を労わって過ごされますよう、どうぞお祝いと共にお伝えください!」
いつも冷静沈着なフレディの興奮振りに、どれほど国王夫妻が、そして国民皆が待ち望んだ懐妊であったかが知れる。
「ありがとう。ふたりからの祝福に妃もさぞ喜ぶことだろう。そしてフレディ、其方には随分と気を揉ませてしまったな。これからはどうか僕たちに余計な気を回してくれるな」



