激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 スカーレットとフレンドラさんは、スリスリと互いの体をすり寄せながら、すっかりふたりの世界に浸っていた。
 私はいちゃいちゃカップルから視界を逸らすと、キョロキョロと忙しく周囲を見回しながら、侍従さんの先導で大回廊を進んだ。
 王宮は歴史を感じさせる重厚で荘厳な佇まい。半円アーチの高天井に、フレスコ画で描かれた壁画が素敵だった。
 ……王宮はたしかに大きいし洗練されているのだ。だけど、なんて言うか……そう! ロココ調のモッツァー皇国宮殿やドリアナ皇帝ゴンザレスのド派手なゴシック様式の根城に比べると、地味なのだ!
 ユーンデル王宮は、先に見てきた二国のお城より、ずっと実用的な印象がした。
 侍従は、回廊を抜けた先の豪華な扉……があったであろう場所の外で、ピタリと足を止めた。
 扉がないのだから、当然、中の様子は丸見え。室内では、見覚えのあるツヤツヤの金髪をした美中年が、ふかふかのお椅子にふんぞり返って座っていた。