――サクサクサクッ! ――サク、サクサクサクサクッ! ――ペロン、ペロン。
クッキーがいたくお気に召したようで、直接鼻先を突っ込んで貪りだす。私は、ベビーピンクのモフモフの意識がすっかりクッキーに釘付けになっている隙に、手際よく手当てを進めた。
……それにしたって、なにがどうして地上最強のドラゴンが捕獲されかけるなんて状況に陥ったんだろう? 恐れ知らずな不届き者が現れたのはともかく、この子たちはとてつもなく強いはず……。
懐紙で滲む血を拭い、軟膏を塗りながら、私は首を傾げた。
チラリと目線を向けると、ベビーピンクのモフモフがクッキーを食べ終わった両のおててをペロペロしていた。
……っ! ヤバイ、ものすごく可愛い――! 鼻血が噴き出しそうになり、こっそり鼻の付け根を押さえた。
加えて、これも初めて知ったのだが、なんとモフモフドラゴンのおててには、肉球がついている――! 悶絶しながらも、私は貴重な情報を脳内メモに書き込むのを忘れなかった。
「……ああ、そっか。きっと、本当は弱いんだ」
クッキーがいたくお気に召したようで、直接鼻先を突っ込んで貪りだす。私は、ベビーピンクのモフモフの意識がすっかりクッキーに釘付けになっている隙に、手際よく手当てを進めた。
……それにしたって、なにがどうして地上最強のドラゴンが捕獲されかけるなんて状況に陥ったんだろう? 恐れ知らずな不届き者が現れたのはともかく、この子たちはとてつもなく強いはず……。
懐紙で滲む血を拭い、軟膏を塗りながら、私は首を傾げた。
チラリと目線を向けると、ベビーピンクのモフモフがクッキーを食べ終わった両のおててをペロペロしていた。
……っ! ヤバイ、ものすごく可愛い――! 鼻血が噴き出しそうになり、こっそり鼻の付け根を押さえた。
加えて、これも初めて知ったのだが、なんとモフモフドラゴンのおててには、肉球がついている――! 悶絶しながらも、私は貴重な情報を脳内メモに書き込むのを忘れなかった。
「……ああ、そっか。きっと、本当は弱いんだ」



