そうして辿り着いた天幕で、私はフレディとともに中の指揮官に向かって再三の投降を呼びかけた。しかし、中から反応は得られない。
……っ! こんなに頼んでるのに、どうしてわかってくれないの!?
焦燥に駆られながら、戦場と化した牧草地帯を見下ろす。今この瞬間も、一身を顧みず、不毛な戦いに挑む兵士らを前にして、ついに私は叫んだ。
「スカーレット、お願い!」
「おい!? フローラ!?」
私の叫びに、フレディがギョッとした声をあげる。だけど私は、なんにも悪いことなどしていない。
だって、約束は破っていない。私は今も、ちゃんとフレディの隣にピッタリと並んでいるのだから!
《合点~!》
私の「お願い」に応え、スカーレットがあーんと口を開ければ――。
――ブワァアアァアアァアッッ!
瞬く間に、天幕がスカーレットの吐き出した炎で包まれた。
すると直後、炎上する天幕から初老の男性が姿を現した。男性は疲れ果てた表情で、握っていた白旗を頭上にあげた。
「フレンドラさん!」
「ドラゴン殿!」
……っ! こんなに頼んでるのに、どうしてわかってくれないの!?
焦燥に駆られながら、戦場と化した牧草地帯を見下ろす。今この瞬間も、一身を顧みず、不毛な戦いに挑む兵士らを前にして、ついに私は叫んだ。
「スカーレット、お願い!」
「おい!? フローラ!?」
私の叫びに、フレディがギョッとした声をあげる。だけど私は、なんにも悪いことなどしていない。
だって、約束は破っていない。私は今も、ちゃんとフレディの隣にピッタリと並んでいるのだから!
《合点~!》
私の「お願い」に応え、スカーレットがあーんと口を開ければ――。
――ブワァアアァアアァアッッ!
瞬く間に、天幕がスカーレットの吐き出した炎で包まれた。
すると直後、炎上する天幕から初老の男性が姿を現した。男性は疲れ果てた表情で、握っていた白旗を頭上にあげた。
「フレンドラさん!」
「ドラゴン殿!」



