たとえるなら、モフモフの羽毛に包まれた二頭身のカンガルーに、ピコピコ動くハート型のおもちゃの羽を背負わせた感じ! 短いモコモコの手足、でっぱったお腹、ちょろんと伸びた尾っぽ、どうしてそれで浮力が得られるのか、はなはだ疑問なおもちゃの羽まで、全身モコモコのモッフモフ。これぞ正しく、可愛さの凶器―― !
「そんなに怖がらなくても大丈夫だよ。えぇっと、……はい! これをあげるから、ちょっとだけ我慢してね?」
内心で身悶えし、気を抜けば荒くなる鼻息を必死に堪えながら、私は懐紙と軟膏を取り出したのと反対のポケットから、ハンカチに包んだクッキーを取り出して、震えるベビーピンクの鼻先に置いた。
「きゅ?」
涙に濡れた瞳をパチパチとしばたたき、ベビーピンクのモフモフはクッキーに興味津々の様子だった。
「おいしいよ。食べてごらん?」
ベビーピンクのモフモフは、おもむろに右の前足をクッキーに伸ばし口に運んだ。
――サクッ。
「! きゅきゅ~っ!」
「そんなに怖がらなくても大丈夫だよ。えぇっと、……はい! これをあげるから、ちょっとだけ我慢してね?」
内心で身悶えし、気を抜けば荒くなる鼻息を必死に堪えながら、私は懐紙と軟膏を取り出したのと反対のポケットから、ハンカチに包んだクッキーを取り出して、震えるベビーピンクの鼻先に置いた。
「きゅ?」
涙に濡れた瞳をパチパチとしばたたき、ベビーピンクのモフモフはクッキーに興味津々の様子だった。
「おいしいよ。食べてごらん?」
ベビーピンクのモフモフは、おもむろに右の前足をクッキーに伸ばし口に運んだ。
――サクッ。
「! きゅきゅ~っ!」



