怪訝に思い、彼の重みを受けて著しく行動が制限された中で、唯一自由が利く左手をおずおずと伸ばす。
指先が、フレディの艶やかな黒髪をサラリと掠めた。
「このはねっかえりが! あれだけ言い聞かせたというのに、どうして君はわかってくれない!」
フレディの怒気にあてられて、全身に緊張が走る。伸ばした指先にも意図せず力が篭もり、彼の黒髪をクシャリと撫でるような格好になった。
「ご、ごめんなさい。私――」
なんとか震える唇を開き、謝罪の言葉を告げる。だけど最後まで言い終わるよりも前、私はフレディの腕に掻き抱くように、グッと抱き締められていた。
「っ!?」
息をするのも苦しいくらいの抱擁に戸惑い、私はフレディの腕の中で固まった。
「無事でよかった。君になにかあったら、俺は……」
耳朶を熱い吐息が掠める。艶めかしい感触にくらくらして、胸の音がドクンドクンと煩いくらいに鼓膜で反響していた。そのせいで「無事でよかった」の後に、フレディが囁いた台詞はよく聞き取れなかった。
指先が、フレディの艶やかな黒髪をサラリと掠めた。
「このはねっかえりが! あれだけ言い聞かせたというのに、どうして君はわかってくれない!」
フレディの怒気にあてられて、全身に緊張が走る。伸ばした指先にも意図せず力が篭もり、彼の黒髪をクシャリと撫でるような格好になった。
「ご、ごめんなさい。私――」
なんとか震える唇を開き、謝罪の言葉を告げる。だけど最後まで言い終わるよりも前、私はフレディの腕に掻き抱くように、グッと抱き締められていた。
「っ!?」
息をするのも苦しいくらいの抱擁に戸惑い、私はフレディの腕の中で固まった。
「無事でよかった。君になにかあったら、俺は……」
耳朶を熱い吐息が掠める。艶めかしい感触にくらくらして、胸の音がドクンドクンと煩いくらいに鼓膜で反響していた。そのせいで「無事でよかった」の後に、フレディが囁いた台詞はよく聞き取れなかった。



