激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 そんなこんなで、私たちはやっとこさ南へ進路を取った。
 道中、モフモフの興奮が沈静化したママから、ダブダーン王国から進軍を受けた状況や、領の現状を聞く。
「ダブダーン王国軍の勢いはすごいみたい。パパたちはメリガン領やうちの領にまで戦火が届くのも時間の問題だと判断して、早急に避難行動に移ったわ。この進軍のスピードを見るに、あらかじめ間諜を送り込んでいたんでしょうね。それで飛竜騎士団が不在になるや、ダブダーン王国軍は攻めてきたんだわ」
 逐一情報を得るために間諜を送り込み、さらに飛竜騎士団の訓練飛行を見込んで、半島各地にその足止めを命じた兵を配備しておく念の入れよう。
 この進軍にかけるダブダーン王国のなみなみならぬ決意が透けて見えるようだった。
「劣勢と思われたユーンデル王国がモッツァー皇国を制圧したことに大国ダブダーンが危機感を抱くのはわかるけれど、だからといってこの戦争行動はまるで理解できないわ。『半島の良識』が聞いて呆れる。この戦争で、いったいどれだけの犠牲がでるか……っ」