激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 そして中から、携帯していた懐紙と軟膏が入った小瓶を引っ張り出した。
「私、軟膏を持ってるの。血を清めて、手当てをしてもいい?」
 ベビーピンクのモフモフはコクコクと頷きながら、私が手当てしやすいよう、首をスッと低くして差し出した。
「よし、いい子ね!」
「きゅっ。……スンッ、スンッ」
 ベビーピンクのモフモフは、ぷるぷると体を震わせて、泣きべそのまま処置に備えてキュッと目を瞑った。
 ナ、ナニコレ――! めっちゃ可愛いんですけど――!!
 手当てを怖がって震えるベビーピンクのモフモフは、悶絶物の可愛らしさだ。しかも、モフモフでまるっこい体形のドラゴンの中でも、目の前のこの子は、一際モコモコでまるっこかった。