しかし、それもそのはず。ソレは、私が赤ん坊の頃から幾度となく眺めていた、空飛ぶモフモフドラゴン――! ただし、ふわふわとした羽毛に覆われたこの世界のドラゴンは、ぬいぐるみのような超絶可愛い見た目でありながら、同時に地上最強に凶悪な生物でもある。
緊張にゴクリと唾を飲んだ。
するとここで、ベビーピンクのモフモフとした首もとに、朱色の滴りが滲んでいるのに気づく。
目にした瞬間、私は弾かれたように駆け出していた。
「あなた、怪我をしてるの!?」
「スンッ、スンッ。きゅー」
私の問いかけに、体長およそ三メートルのベビーピンクのモフモフは涙ながらに頷く。
「見せて!」
え!? うそ!
間近に見えば、すぐに怪我の種類が知れた。輪状に縄目が残る擦過傷は、誰かが明確な意図を持ち、ロープでこの子の捕獲を目論んだに違いなかった。
緊張にゴクリと唾を飲んだ。
するとここで、ベビーピンクのモフモフとした首もとに、朱色の滴りが滲んでいるのに気づく。
目にした瞬間、私は弾かれたように駆け出していた。
「あなた、怪我をしてるの!?」
「スンッ、スンッ。きゅー」
私の問いかけに、体長およそ三メートルのベビーピンクのモフモフは涙ながらに頷く。
「見せて!」
え!? うそ!
間近に見えば、すぐに怪我の種類が知れた。輪状に縄目が残る擦過傷は、誰かが明確な意図を持ち、ロープでこの子の捕獲を目論んだに違いなかった。



