激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 ユルグさんは照れ笑いを浮かべ、私の頭を大きな手でポンポンッと撫でた。
 その時、ご満悦に微笑む私の頭上に、ヌッと影がかかる。
 ん?
「ユルグ、抜け駆けとはいい度胸だな」
「アダダダダッ!」
 低い声が響き、直後、ユルグさんの素っ頓狂な叫び声があがる。
「わっ! マックスさん!?」
 見上げると、マックスさんがユルグさんの耳を引っ張って乱暴に場所をのかし、私に向かってニッコリと微笑んでいた。
「イッテェッ! 副騎士団長、暴力は反対――」
「フローラちゃん、実は俺も君の様子が気になって、プレゼントを用意してたんだ。ユルグの奴に先を越されてしまったのは癪だが、よかったら受け取ってくれ」
 ユルグさんは赤くなった耳を押さえて抗議の声をあげるが、マックスさんはガン無視で私に語る。
「気に入るといいんだが」
 そうして、節のある厚い手にのせて差し出されたのは、なんと拳大のジュエリーボックス。しかもボックスは真っ赤なベルベットのリボンでラッピングされていて、とても大人っぽい。
 ……そう、まるで恋人から贈られるプレゼントのようだ。