《串刺しにするなら、弓矢よりも断然コッチよ。さぁフローラ、さっそくあそこの漁師のおじさんに交渉開始よ! ええっと……あ、あったわ。はい、たぶんこれで物々交換に応じてもらえると思うわ!》
スカーレットがもそもそと下腹のあたりを探り、例のポケット(?)からなにかを引っ張り出した。そうして差し出されたもちょもちょのおててには、目がくらみそうな極上の毛織物がのっていた。しかもその毛織物は、スカーレットと同じやわらかな色味のベビーピンク……!
《空を飛びながら、なんとか大急ぎで作ったわよ~。おかげで、お腹がちょっとハゲちゃった。ま、またすぐに生えてくるからいいけどさ》
え!? 空を飛びながら!? 知らされた衝撃の事実に仰天しつつ、おもむろに、スカーレットが撫でこ撫でことさすっている右脇腹のあたりを見れば……これは――!! 彼女はなんと、私のために「自腹を切る」ならぬ「自腹の毛を切る」をしてくれたのだ――!
「ありがとうスカーレット! あなたのお腹の毛を無駄にはしないわ。私、さっそくおじさんにお願いしてくるわ!」
スカーレットがもそもそと下腹のあたりを探り、例のポケット(?)からなにかを引っ張り出した。そうして差し出されたもちょもちょのおててには、目がくらみそうな極上の毛織物がのっていた。しかもその毛織物は、スカーレットと同じやわらかな色味のベビーピンク……!
《空を飛びながら、なんとか大急ぎで作ったわよ~。おかげで、お腹がちょっとハゲちゃった。ま、またすぐに生えてくるからいいけどさ》
え!? 空を飛びながら!? 知らされた衝撃の事実に仰天しつつ、おもむろに、スカーレットが撫でこ撫でことさすっている右脇腹のあたりを見れば……これは――!! 彼女はなんと、私のために「自腹を切る」ならぬ「自腹の毛を切る」をしてくれたのだ――!
「ありがとうスカーレット! あなたのお腹の毛を無駄にはしないわ。私、さっそくおじさんにお願いしてくるわ!」



