「さぁ、ウィリアムの死からずっと馬を駆け通しで疲れているでしょうけれど、ここでの長居はあなたのためにならないから。一刻でも早く駐屯地に戻り、うまくやるのよ。あなたへの咎立は、私はもとより、息子だって望みはしないわ」
おばあさんは、涙を流して立ち尽くす青年の背中を玄関へと押し、出発する彼を見送る。私は唇を噛みしめて、ふたりのやり取りを見つめていた。
「待って! ひとつだけ教えて欲しいの。ウィリアムさんの遺体があったのは、どこ?」
青年が馬に跨り、走り出そうとするタイミングで、ついに私は彼のもとに駆け寄り、胸に燻る疑念をぶつけた。
「ユーンデル王国のモーリダ領とメリガン領の境の森林だ」
っ! 聞かされた瞬間、疑念は確信に変わる。私の胸で真っ黒な感情が荒ぶるうねりとなって、渦を巻く。
……ウィリアムさんは、国の指示でスカーレットの捕縛を実行し、そして命を散らしたのだ――!
「おい、急にどうした? 顏色が悪いようだが、大丈夫か!?」
馬上から、青年が慌てた様子で声をあげた。
おばあさんは、涙を流して立ち尽くす青年の背中を玄関へと押し、出発する彼を見送る。私は唇を噛みしめて、ふたりのやり取りを見つめていた。
「待って! ひとつだけ教えて欲しいの。ウィリアムさんの遺体があったのは、どこ?」
青年が馬に跨り、走り出そうとするタイミングで、ついに私は彼のもとに駆け寄り、胸に燻る疑念をぶつけた。
「ユーンデル王国のモーリダ領とメリガン領の境の森林だ」
っ! 聞かされた瞬間、疑念は確信に変わる。私の胸で真っ黒な感情が荒ぶるうねりとなって、渦を巻く。
……ウィリアムさんは、国の指示でスカーレットの捕縛を実行し、そして命を散らしたのだ――!
「おい、急にどうした? 顏色が悪いようだが、大丈夫か!?」
馬上から、青年が慌てた様子で声をあげた。



