激おこ転生幼女のモフモフ無双!

「え、ええ。ウィリアムは私の一人息子だけれど……。息子になにかありましたでしょうか?」
 青年に対応するおばあさんの顔色は、まだ具体的なことはなにひとつ聞いていないというのに、今にも倒れてしまいそうなくらい青褪めていた。
「ウィリアムの母上でしたか! 俺は今日、あなたに報告があってやって来ました。実はウィリアムが……っ」
 青年はここで、思い詰めた様子で言葉を途切れさせた。
 ピリピリとした緊張感が、この場を支配していた。カラカラに喉が渇き、指先が冷たくなっていくのを感じた。
「……ウィリアムが、七日前の職務中に亡くなりました」
 おばあさんの体がぐらりと傾ぐ。
「おばあちゃん!!」
「危ない……っ!」
 床に倒れ込む直前で、青年がおばあさんの体を支えた。
 おばあさんは青年の手を借りて椅子に腰を下ろしたけれど、上体を起こしていることができず、テーブルに突っ伏して骨が浮く細い背中を震わせていた。
「……教えてちょうだい。ウィリアムの最期を、どうか聞かせて!」
 テーブルに伏したまま、おばあさんが震える声で青年に乞う。