ところがだ、町に下りた私は、立て看板を前にして衝撃に立ち尽くした。なんと、町は町でも国境を跨いだドリアナ帝国側の町に下りてしまっていたのだ。
「お嬢さん、なにかお困りかしら?」
ん?
立ち往生していると、後ろから腕をトントンと叩かれた。振り返ると、優しそうなおばあさんが、私に向かってコロコロとした笑みを浮かべていた。
「ええっと……」
――ぐぅううぅうう~。きゅるるるる~。
なんと答えたものかと考えあぐねていると、まさか私に代わって、腹の虫が元気に声をあげた。
ありゃ。
「あらあら、お腹が減っているのね。私の家がすぐそこなの。一緒にいらっしゃいな」
「え、でも……」
「遠慮なんていらないのよ。ひとりの食卓は、寂しくっていけないわ。だから、あなたが一緒に食事をしてくれたら、とても嬉しいわ。そうしてお腹がいっぱいになったら、親御さんのところに送ってあげましょうね」
「え、でも……。あの……、おじゃまします」
「お嬢さん、なにかお困りかしら?」
ん?
立ち往生していると、後ろから腕をトントンと叩かれた。振り返ると、優しそうなおばあさんが、私に向かってコロコロとした笑みを浮かべていた。
「ええっと……」
――ぐぅううぅうう~。きゅるるるる~。
なんと答えたものかと考えあぐねていると、まさか私に代わって、腹の虫が元気に声をあげた。
ありゃ。
「あらあら、お腹が減っているのね。私の家がすぐそこなの。一緒にいらっしゃいな」
「え、でも……」
「遠慮なんていらないのよ。ひとりの食卓は、寂しくっていけないわ。だから、あなたが一緒に食事をしてくれたら、とても嬉しいわ。そうしてお腹がいっぱいになったら、親御さんのところに送ってあげましょうね」
「え、でも……。あの……、おじゃまします」



