激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 あらかじめ前方から入場した王様が、私たちの前を通って一段高くなっているひな壇に着席するまで、この体勢でいなければならないと告げられていた。聞いた時はなんとも思わなかったが、いざやってみるとこれがなかなかに苦しい。
 落とした目線の端に豪奢なマントを揺らしながら、一歩、また一歩と王様がじれったい足取りで近づいて来るのがわかった。
 ちんたら歩いてないで、さっさと行って~!
 ところが願いも虚しく、なぜか王様は最前列に並ぶ私たちの前に差し掛かったところで足を緩めた。
 えぇえ!? なんでここでペースを落とすの!? ……って、そっか。竜の不参加にガッカリしちゃったのね。
 でもね、肩を落としてみたところで飛んでっちゃった竜たちは戻ってこないわよ。へへんっ、残念でした!
 私は腹筋をプルプルさせながら、焦れ焦れの内心で叫んだ。
「残念? ははっ、君はおかしなことを言う」
 突然頭上から降ってきた言葉に驚いてガバッと上体を起こせば、ツヤツヤの金髪をした美中年と視線がぶつかる。