「……それは、うそよ。だって、あなたのこの手はこんなにも温かで……。同じように尾っぽにだって、温かな血が通う。こんなに血が出て、痛くないわけがないよ……! なんで? なんでこんな目に遭わされて、反撃しなかったの?」
ぽたり。ぽたり。
彼女に向かって訴えながら、新たな涙が次々とこぼれて頬を伝い、顎から珠を結んで落ちる。
アンティークローズのボフボフは、落っこちそうなくらいに目を見開き、その後は困惑しきりの様子で、私と、隣のスカーレットを交互に見つめていた。
《フローラ、前にも言ったでしょう? 生命を脅かされるような状況は別だけど、あたしたちは基本、多少の傷を負わされようが人を攻撃しない。真面目な個体になればなるほど、その傾向は顕著よ。今回、遊撃隊として視察飛行に協力した竜たちはまさにそれ。忍耐強くて、かつ、率先して人間を乗せてやろうって優しい気質。だから、あたしなら丸焼きだけど、バーバラは耐えたのよ》
《いやだよスカーレット様、あたしゃそんな大層なもんじゃないよ》
ぽたり。ぽたり。
彼女に向かって訴えながら、新たな涙が次々とこぼれて頬を伝い、顎から珠を結んで落ちる。
アンティークローズのボフボフは、落っこちそうなくらいに目を見開き、その後は困惑しきりの様子で、私と、隣のスカーレットを交互に見つめていた。
《フローラ、前にも言ったでしょう? 生命を脅かされるような状況は別だけど、あたしたちは基本、多少の傷を負わされようが人を攻撃しない。真面目な個体になればなるほど、その傾向は顕著よ。今回、遊撃隊として視察飛行に協力した竜たちはまさにそれ。忍耐強くて、かつ、率先して人間を乗せてやろうって優しい気質。だから、あたしなら丸焼きだけど、バーバラは耐えたのよ》
《いやだよスカーレット様、あたしゃそんな大層なもんじゃないよ》



