激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 俺たちは、巻き上がる熱風に煽られながら、宮殿の消火に奔走した。
 ……クッ! まさか、竜騎士団長としての初仕事が消火作業になろうとは、想像もしていなかった。
「ドラゴン殿、火の粉があちらに飛び火をしたようだ。林の裏側に炎が!」
「ギュアァッ!」
 ドラゴン殿は俺の示した方向に首を巡らせて炎を確認すると、口から大量の水を吐き出して鎮火させる。そうして目視できる全ての炎を消してから、宮殿の焼け跡近くに着地した。
「あれ~、なんで? どうしてフレディとフレンドラさんがいるの?」
 ドラゴン殿と共にホッとひと息ついたところに、フローラたちが合流した。彼女のんきな第一声に、憤りややるせなさ、そうして己への不甲斐なさも、ありとあらゆる感情が渦になって湧き上がった。
「なんでも、どうしてもない! 君こそこんな無謀な真似をして、どういうつもりだ!? 君になにかあれば、ご両親がどんなに心を痛めるか、それがわからない年ではないだろう!?」
 声を荒らげる俺に、フローラはビクンと肩を跳ねさせて、怯えたような目を向けた。