激おこ転生幼女のモフモフ無双!

「いいの! モフモフたちの仇は自分で討つの! それにスカーレットは、人間のあれやこれやには、直接手を貸さない方がいいんでしょ!?」
「きゅ(ん~、ま。それもそうね! それじゃ、あたしはただ、ため息をついただけってことで! よ~し、それじゃ、おまけにもうひとつよ!)」
 呆然と固まる耳に届くフローラの言葉だけで、おおよその状況が知れた。
 ――プハッ。
 ――パタパタ。
 彼女らが、二回目のそれを行ったところで、モッツァー皇国皇帝が大枚はたいて造った宮殿は火だるまになり、威信を示すように悠々と天に伸びる尖塔部分が焼け焦げてボロッともげた。
「っ! いかんドラゴン殿、燃え盛る宮殿をあのままにはしておけん! 君は水属性だな!? 消火を頼めるか!?」
 モッツァー皇国皇帝が火だるまになるのは一向に構わないが、宮殿にいる罪なき従業者たちが焼かれてしまうのは見過ごせない。
「ギュアッ!」
 ドラゴン殿の言葉はわからぬが、「言われなくともわかっている!」と、俺にはそう言っているように聞こえた。