激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 俺はすぐにフローラのドラゴン殿に負傷者の報告と謝罪をするべく領主館に向かった。そこではちょうど夫人がフローラに、メリガン領への避難を促しているところだった。
 ところが、俺が彼女に視察部隊負傷の一報を伝えた瞬間、予想だにしない事態が起こった。ドラゴンの負傷を聞かされた彼女が突然子供部屋に駆け出したかと思えば、まさかフレームごと外されたバルコニーの窓から、ベビーピンクのドラゴンの背中に乗って、大空へと飛び出してしまったのだ。
「フローラ、なにを考えている!? 戻ってくるんだ! 一人で勝手な行動を取るんじゃない!!」
 俺はバルコニーから身をのり出して必死に叫んだが、フローラは一瞥すらせず、飛んでいってしまった。
「クソッ! あの、はねっかえりが!!」
 この状況での単独飛行がいかに無謀か、どうしてわからない――!? 爪が食い込む強さで握り締めた拳を、勢いよく壁に打ち付けた。