激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 そうして、昼にここを飛び出してから今に至るまでの、気が遠くなりそうな道程に思いを馳せた――。

◇◇◇

 パトロールに飛んだマックスからの一報を受け、俺は騎士団長として大きな選択を迫られていた。
 早ければ明日の夕方にも、モッツァー皇国軍の第一軍がモーリダ領に襲いくる。
 ……クソッ!
 悔しいが、竜騎士団での迎撃を展開するには時間がなさすぎる。少なくとも組織的な迎撃飛行は諦めるしかなかった。
「状況は逼迫している! ゆえに、これより名を呼ぶ者は一旦竜騎士団の任から外し、騎馬部隊として再編成する!」
 苦渋の選択ではあったが、俺は現状安定した乗竜が難しい騎士を、地上から騎馬での攻防に切り替えさせることを決めた。
「すでに王都には騎馬部隊の応援を要請している! 近隣各領に滞留している部隊からも、順次応援が到着する。これら騎馬部隊の総指揮は、マーリンに任せる!」
「ハッ!」
 騎乗に長け、戦闘経験の豊富なマーリンを騎馬部隊の指揮官に任命した。そうして視線を若手隊員のユルグに移す。