激おこ転生幼女のモフモフ無双!

 俺がほうほうの体で、フローラと共にモッツァー皇国からモーリダ領に帰り着いたのは、まもなく日付も変わろうかという時分だった。
「ただいま~!」
 フローラが、慣れた様子で領主館の扉を引く。扉が開くと同時、転がるように飛び出して来た領主夫妻が、フローラを掻き抱いた。
「フローラ無事だったのね!!」
「君が飛び出して行ったと聞かされて、どんなに心配したか!」
「ママ、パパ、ごめんなさい! だけど私、モフモフたちが怪我をさせられたって聞いて、居ても立ってもいられなかったの。ちゃんとモッツァー皇帝はやっつけて、これで進軍もなくなったけど……だけど、ママたちに心配をかけて、ごめんなさいっ!!」
「っ、なんてこと……! 偉いわフローラ、よくやったわ! あなたはママの自慢の娘よ」
 フローラの言葉に歓喜する夫人と失神しかける領主殿を、俺の隣でピタリと寄り添う二匹のドラゴンが見つめていた。俺はさりげなく領主殿の背中を支えながら、二匹の内ベビーピンクの方のドラゴンをチラリと見て、内心で特大のため息をついた。