何年も関係が進まなくて、数時間前まではこうなることも予測していなかった。 それなのに彼女がいま僕の腕の中にいる。 彼女が僕に好きと言ってくれて、そこからとんとんと進んだ。 こんなに簡単だったんだ。 いつも自分を卑下してばかりで、伝えることもしてなかった。 今回だって彼女が言ってくれなかったら、何も進まないままだった。 大切にしようと思った。 これまで以上に。 彼女の気持ちも含めて、大切にしようと思った。