アンクレットからしょうちゃんに視線を移すと、今度はしょうちゃんが私から目を反らした。



「一応一ヶ月記念。今回だけだよ、毎月やらないから。今後はやるとしても年単位だから」


照れているのか少し早口になっている。



「ネックレスとかにしようかなとも思ったんだけど、みなみ絶対ずっとつけるじゃん。だからとりあえず目立たないアンクレット。学校でバレたら没収だからね」



中学の頃から付き合って何ヵ月記念日とかやるカップルが多かった。


その姿に羨ましい気持ちもあったけれど、しょうちゃんはそういうの興味ないと思ったし、日にちなんて覚えてないないと思ってた。


これからずっと一緒にいるつもりだから、何ヵ月単位の記念日なんていらないと強がって私も何も触れてなかった。




記念日というより、しょうちゃんがちゃんと覚えていて、考えてくれたことがとても嬉しい。