クラスは違うけれど同じカラーブロックなだけあって、体育祭での待機席は近かった。


けれど僕よりも多く出る種目や生徒会の仕事、応援団としての種目への応援でその席に戻ることはほとんどなかったように思える。



今日見る彼女は見るたびに走っていたり、人々の中心にいたり、とても忙しそうだ。


いつも下ろしている髪を今日はポニーテールにして、腕も肩まで巻くっており、やる気に満ち溢れているようだった。




普通でいうと同じチームとはいえ、今日はほとんど話すことのない日になるはずだったけれど、彼女のリクエストで僕はお弁当を作った。




「みなみ、お昼食べよう」