一生味方でいてくれる。


そんな心強さがある。




『どこがいいの?』

しょうちゃんとつき合ってから何度も聞かれた。


全部と言っても嘘じゃないのに、それは本当に好きなのかと疑われた。





『幼なじみだからっていうだけじゃないの?』

男の子達には何度もそう言われた。



幼なじみでよかった。

お母さんがいなくなってくれてよかった。

一番近くでしょうちゃんの魅力に気づくことが出来た。






「しょうちゃん、好き」


「うん、分かってる」



現状はなにも変わっていない。

仕事は減らないし、体育祭と試験は迫ってきている。





なのに、しょうちゃんがいてくれるというだけで気持ちが違う。





「私、いま何でも出来そう」