まだ好きじゃない



恋川くんがそう言うと、松田くんは顔を真っ青にして走り去っていった。


チラッと恋川くんを見てみると、またベンチに横になっている。


「恋川くん、助けてくれてありがとうっ…!」


これでもかというほどの満面の笑みを向けてお礼を言う。


普通、私が笑顔を向ければほとんどの男は顔を真っ赤にするけど…。


「ん…?別にいーよ」


すました顔で眠りにつこうとする恋川くんに、苛立ちを覚える。