「今度、映画でも行かね?」 「別にいいけど…なんかあったの?」 急な誘いに瑠美は逆に心配していた 悟られないために仏頂面は保ちつつ 俺の気持ちは上がっていた 「なんでもねぇよ」 それからも少し疑われたけど 何とか乗り切れて待ち合わせの 日時を決めて颯馬がきたから 俺たちは別れた いつから好きとか正直分からない 気付けば好きだった あいつが離れると思うととにかく嫌だった