「こ、ここが、朝比奈くんの、部屋…!」



ついたらまずやることは一つ!




「……何やってんの」



朝比奈くんが素敵な死んだ瞳で聞いてくる。



「ん?深呼吸だよ!朝比奈くんの部屋の空気なんて…富士山の頂上で吸う空気より尊いから!」


「相変わらず意味わかんねーな…まぁいいや、テキトーにその辺座って」


「うんっ!」




ラグの上におずおずと腰をおろす。



DVDをデッキにセットした朝比奈くんがドカッと私の隣に座った。




ひょえ~~…!距離!距離が近い!!



映画に集中できるかな私!?




「じゃ、始めんぞ」


「う、うん!!」




朝比奈くんが再生スタートのボタンを押した。