もしかして朝比奈くん、私が賢人にあげたチケットのこと言ってる? 「…えっと、それは「おまえが」 「…おまえが好きなのは俺じゃねーのかよ」 「……え?」 朝比奈くんは目を逸らすと「…くっそ」と自分の髪の毛をグシャグシャにして 「…何言ってんだ俺、ムカつく」 呟くようにそう言って、私に背を向けた。 「あ、朝比奈くん…!?」 話が全然読めないんだが!?