…はぁ? 意味がわからず固まる私を見下ろして、朝比奈くんはやれやれと肩でも竦めそうな顔をした。 「俺がいつ“莉真ちゃん”を好きだと言った?」 「え、だって…そうでしょ?」 「ちげーわ」 「嘘!?私こう見えて恋愛ドラマの誰と誰がくっつくとかそーゆうの外したことないのに!?」 「なんだそれ、知らねーよ」 気だるそうに壁に背中を預ける朝比奈くん。 「俺の気持ちが…お前ごときに分かってたまるか」